介護を必要とする高齢者の生活プランを総合的にコーディネートするケアマネージャーは、女性に向いた仕事です。この仕事の主な業務は、介護保険に基づいたケアプランを作成して、相談者の話を聞きながら調整を図っていくことです。特に女性の高齢者の場合、男性に対して話にくい相談事もありますし、何よりも安心して相談しやすいということがあるようです。また、女性の方が細かい部分に気が付きやすく、事務作業にも向いているので、ケアプラン作成前の訪問調査や課題分析で、要介護者やその家族の要望を聞き取りやすいという点もあります。
ケアマネージャーの仕事は他にも、ケアプラン作成後の定期的なモニタリングと問題点の発見や解決法の提示、サービスの変更や調整を実施して要介護者の生活の質の改善を図るということがあります。男性が見逃しがちな問題点も拾い上げるという優れた資質も、このような業務では女性の強みになります。加えて介護保険に基づいたケアプランを記録して、国民保険団体連合会に提出するという給付管理の仕事も行いますが、このような事務作業は女性の方が苦になりません。
さらに肉体業務がメインとなる介護職員とは異なり、ケアマネージャーは事務作業が主な業務となるので、妊娠中の方や子育て中の方でも安心して業務に就くことができるメリットもあります。これから少子高齢化がさらに進むので、ケアマネージャーの求人の需要は増えるでしょう。ただし、介護報酬は公定価格な上、利用制限があるので、年収や給与を上げるには就職先の選定や働き方の面で、工夫が必要となるかもしれません。